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AIが答弁を作る時代に議員がやるべきこと

こんにちは、杉崎(@sugizaki_web)です。

政府が行政向けAIの基盤を国家公務員18万人に順次開放する、というニュースが流れました。

答弁作成、統計分析、定型的な事務作業をAIで効率化し、創造的な政策づくりに集中できるようにする、という話ですね。

この話は、霞が関だけの話じゃありません。すでに地方議会でも、AIによる議会答弁の効率化は始まっています。

湖西市では議会答弁のAI化によって作業時間が3分の1に削減され、月100時間の削減効果が出ていますし、一般質問の議事録や市民意識調査をAIに読み込ませ、課題を自動分析させる研修も全国各地の議会で広がっています。

私も一般質問の叩き台をAIにつくらせたり、資料集めやデータ分析はAIに丸投げして活用していて、いやいや本当に便利だなと。便利な世の中になったと感心していて。

AIを使わない理由がない。私もそう思います。

議員のAI活用で危惧すべき点

AI活用について総務省が発表した2025年6月時点のデータによると、指定都市の90%、都道府県の87.2%がすでにAIを導入済み。

行政側がAIを使い始めている以上、議員側も無関係ではいられませんよね。

議員がAIを使うのは、当たり前の時代ですし、勉強する価値は十分あると思いますが、一つ気になる点があって。

それは思考力の低下です。

何もかもAIに任せていると、だんだん「自分で考える」機会が減っていきます。考えようともしなくなる。

答弁の構成をAIに出してもらう。質問の切り口をAIに考えてもらう。活動報告の文章をAIに書いてもらう。

気づいたら、「自分の頭を使って考えたのか?」と思うことが私はあります(危ういですね)。

AIは道具として優秀ですが、考えることまで外注し始めると、議員としての判断力や言葉の力は落ちていくばかりです。

住民の話を聞いた時に「どう議会に届けるか」を考える力、問題の本質を見抜く力、自分の言葉で訴える力。

これらはAIが代わりに鍛えてくれるものじゃないですからね。使いこなすのと、依存するのは、まったく別の話です。

AIができること・できないこと

AIを使ったことがある方なら分かると思いますが、AIはすでにある情報を整理・加工することが大得意ですよね。

データの整理、論理的な文章の構成、過去の答弁との整合性チェック、質問通告の分析などは人間より正しいのでは?と思うレベルです。

何より抜群にスピードに長けてる。

精度はまだ粗いかもしれませんが、人間が太刀打ちできないレベルにまで達するのは時間の問題でしょう。

なので、正しい文章、誤解を恐れずに言えば「優等生的な文章」を打ち出すのならば、誰でもできる時代なので、この点で議員がAIと競い合ってもまず勝てないし、差別化もできないわけです。

これからの議員の発信は、AIがどんなに頑張っても、決して吐き出せない言葉を生むことが重要になってきます。

例えば、なぜ議員になろうと思ったのか、実際になってどうなのか、選挙で負けた(勝った)時の思い、住民から何かしらの声をかけられた時の感覚などですね。

これらはAIが知り得ない言葉です。生身の人間にしか経験できないものなので、これらを発信していくことで、はじめて差別化することができます。

「この議員はどこか違うな」「ずっと見ていたいな、応援したいな」「機会があったら話してみたいな」「政治家も信用していいかも」となれば、少しずつ世の中が変わると思いませんか?

政治家がこれまでと違う発信をすることで、政治に対する見方が確実に変わってくると思うんですよね。

AIが出せない言葉を磨いていく

AIが学習し発出する言葉(と呼んでいいのか分かりませんが)ているのは、過去に誰かがWEB上に投げた言葉です。

あなたが昨日感じたこと、10年前に決意したこと、政治に対して抱いている怒りや悲しみや希望、そういうものは一切学習していない。

だから外に出すことはできないんです。どんなに緻密で確度の高いプロンプトを出しても絶対に出せない。

「それっぽい言葉」は作れますが読み手は気付くものです。「これAIに作らせたな」と感じた経験はあなたも一度や二度はあるはずです。

人の心を動かすのは、その人にしか言えない言葉だけです。

AIにはそれが永遠に作れないわけですから、我々人間が考えることを放棄したらいけないんです。

長くなったしまいましたが、AI時代は「その人にしか言えない言葉」の価値が跳ね上がります。

みんな本物の言葉を求めてます。血の通った、荒々しい言葉を。

AIが弾き出した渇いた文字なんぞ、もう誰の心も動かさない。選挙で人の心を動かすのは、AIが生成した完璧な文章じゃないです。

その議員が、本音で、自分の言葉で、住民に語りかけているかどうかです。

AIに答弁を作らせるのは構わない。でも、住民への言葉まで外注するなよ、という話ですよ。

AIが答弁を作る時代に議員がやるべきこと

まとめると、効率化できるものは全部AIに任せてOK。答弁の構成、資料の整理、データ分析。全部やってもらえばいい。

その代わり、生み出された時間を住民に向けたり、地域を歩いたり、本音で発信することに割いてください。

間違っても、NotebookLMでさらに素晴らしい資料を作ってやろうとかは考えないでください。

自分にしか言えないことを、自分の言葉で届けることに全力を注ぐ。ここに力を注ぎ、鍛えるようにしましょう。

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