こんにちは、長野原町議会議員の杉崎(@sugizaki_web)です。
政治をビジネスに落とし込む、浸透させるにはどうしたらいいのかを、最近よく考えます。
落とし込むというか、活用すると言った方がいいかもしれませんが、とにかく政治とビジネスは切っても切れない関係なわけですから、もっと双方の距離を近づけたいんですよね僕は。
なぜ、こんなことを考えているかというと、政治とビジネスは土と花の関係にあるからです。
あなたのビジネスを「花」だとすれば、政治や行政が整えるインフラや制度は、その花が育つための「土壌」です。
土が痩せ細っているのに、花だけを立派に咲かせ続けるのは至難の業ですよね。
土壌が今どんな状態で、数年後にどんなリスク(or リターン)を孕んでいるかが分かれば、次にどんな種をまくべきか、攻めるべきか守るべきかの判断が圧倒的にしやすくなるじゃないですか。
「政治は難しい」とか「自分たちの商売には直接関係ない」という声をよく耳にしますが、自治体の決算書から「3年後の水道料金の値上げ」や「5年後の人口動態による市場の縮小」、あるいは「行政が今一番お金を払ってでも解決したい課題」が読み解けるとしたらどうでしょうか?
立派な経営戦略のデータとして重宝されるのではないか?そう考えたので、政治をビジネスに落とし込むべきだと思うんです。
町の財布の状況や、総合計画から紐解く「町の方向性」が分かれば、ビジネスに活かせるに決まってますから。
でも、問題はその読み方。

↑僕が議員をやっている長野原町の予算書ですが、148ページもあるんですよ。
ちなみに決算書は182ページ。

これら予算書や決算書を読み込み、専門用語を噛み砕いて理解するのは、なかなか骨が折れます。ビジネスに活かせると分かっていても、です。
なので決めました。 このブログを通して、自治体が弾き出す数字やのデータを経営戦略のヒントに翻訳してお伝えしていこうと。
これから、議員である僕が学び実践したことを一つずつ、皆さんのビジネスに役立つ形に噛み砕いて共有していきます。
堅苦しい政治の話を、未来の投資話に変えていくということですね。
その第一歩として、初回は「決算カード」という資料の読み方から始めてみたいと思います。
決算カードを読み込むと、町の1年間の経営成績が一目で分かります。
決算カードでわかることは以下の通り。
- 1年間行政を運営していくら残ったのか?
- 売上に対する固定費の割合は?
- 年商に対する借金の割合は?
- 稼ぎの源泉は何か?
- 町は何に一番お金を使っているのか?
- いざという時の貯金はいくらあるのか?
端的に言えば、町が今、健全に活動できる状態にあるのか、実は借金まみれで貯金が底をついている状態なのか、が理解できるということです。
「人口が減っているのに、なぜ〇〇の予算は増えているのか?」 「貯金はいくらくらいあってあと何年持つのだろうか?」 そんな疑問への答えが、決算カードには詰め込まれています。
決算カードの内容が理解できれば、5年先、10年先の事業リスクが可視化できるし、行政の財布に合わせた市場開拓ができるようになる。未来予測ができるのって、単純に楽しいし嬉しいですよね。
例えば、
この町は貯金(積立金)がしっかりあって、教育費に投資している。
しかも世帯数が増えているベッドタウン。
↓
であるなら、共働き世帯をターゲットにした、少し高単価な『家事代行』や『中食ビジネス』は、行政の施策ともマッチして成功確度が高いはずだ
と言った具合に、新規事業の戦略に役立てることができるわけです。
しかし、決算カードの情報を仕入れておかないと、
- 財政難の自治体がひっそり行う固定資産税の見直しや減免廃止を予見できず、利益が削られる。
- 自治体の資金繰り悪化に伴う支払い遅延や予算執行停止の煽りを食らう。
- 水道事業の赤字や老朽化を知らないと、ある日突然、経営を圧迫するレベルの固定費増を突きつけられる。
- 衰退が確定しているエリアに回収に10年かかる設備投資をしてしまい、元が取れなくなる。
リスクの予見ができないのは恐ろしいことだと思います。
決算カードを無視することは、視界ゼロでアクセルを踏むようなものですから。
ですが、僕が本当に伝えたいのは「リスクが怖い」という話ではなく「数字を味方にすれば、商売はもっと強くなる」という希望です。
行政の出す複雑な数字を、ワクワクする攻めの経営データへと噛み砕いてお伝えしていきます。
次回は、いよいよ決算カードの具体的な読み方からスタートします。更新を楽しみにしていてください。

