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政策よりも「知り合い」が勝つ選挙の危機感

こんにちは、長野原町議会議員の杉崎(@sugizaki_web)です。

僕は2023年に町議会議員選挙に出馬したんですが、その活動中にとある一言を耳にして、なかなかの危機感を味わったんですよね。

「それじゃ政治は変わらないよな」と身に沁みた出来事がありました。

今回は過疎や高齢化といった目に見える地方特有の数字の話ではなく、もっと根本的な、地方政治を覆う空気の話をしていこうと思います。

選挙に出ようと決めた当初、僕は『地域の課題を真剣に考え、ちゃんとした政策を練り上げ、それをどう実現するのかというプロセスを語っていこう。そうすれば、きっと想いは届くはずだ』と考えていました。

実際、出馬を表明した当初は「杉崎君が出るなら応援するよ!」と力強く言ってくださる方も多く、「よし、この方向で間違っていない」と確信していたんです。

しかし、現実はそう単純ではありませんでした。

当初応援してくれると言ってくださっていた方から、申し訳なさそうに「ごめん、今回は応援できなくなった」と連絡をいただくことが増えたのです。

理由は「知り合いも選挙に出ることになったから、義理としてそちらを応援しないといけない」というものでした。

正直に言えば、最初は戸惑いました。「政策や熱意ではなく、関係性で決まってしまうのか」と。なので一度だけ食い下がって聞いてしまったことがあります。

「ちなみに、その知り合いの方はどんな政策を掲げているんですか?」と(今振り返ると、必死すぎて余裕がなかったですね笑)。

返ってきたのは「いや、そういうのじゃなくて。知り合いだからさ」という言葉でした。

これはもう驚いたんですが、よく考えると当たり前のことでもあるなとも感じたんですよね。

「知り合いが挑戦するなら無条件で背中を押す」恐らく自分も同じ立場であったなら、そうする可能性もあったかも知れませんから。

2020年に長野原町に移住して、今でもずっと町民の方の温かい人柄に助けられてきましたからね。その繋がりや気持ち自体は大いに理解できました。

知り合いを応援するというのは「人との繋がりを何より大切にする温かさ」の裏返しでもあるんだな、と。

ただ、それと同時に危機感も覚えました。

「人柄」や「付き合い」だけで政治家が選ばれると、議会はどうなるか。

いざ重要な決断を迫られたとき、判断基準が「町にとって良いか悪いか」ではなく、「お世話になったあの人の顔を立てられるかどうか」になってしまう恐れがあります。

このしがらみの中では、本当に必要な改革や、誰かにとって耳の痛い決断は先送りされてしまいます。

だからこそ、僕はあえて政策にこだわりたいと思いました。

「知り合いだから」という理由だけで選ばれるのではなく、「その判断が正しいかどうか」で選ばれる土壌を作りたい。

そのためには、政治家側が「情報を出し続けること」、そして有権者の皆さんに「判断材料を提供する」ことが大事になってきます。

地方政治が「人選び」になってしまうのは、何が決まったのか、誰が何を言ったのかが見えないからではないか?と私は仮説を立てています。中身が見えなければ、知っている顔を選ぶしかないのは当然ですからね

だから政治家は発信し続けないとならないんです。

普段から何を考えているのか、議会ではどのような活動をしているのか、理想とする町はどのような町なのか。

「あいつは愛想は悪いかもしれないが、言っていることは筋が通っている」「知り合いではないが、この政策なら応援できる」そう言っていただける選択肢を増やすこと。

遠回りに見えるかもしれませんが、これ以外に地方政治の血行を良くする方法はないと信じています。

しがらみではなく、納得感で選ばれる町へ。それが、僕が選んだ「政治のあり方を変えるための戦い」です。

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