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なぜ政治家は売れない商品を並べて「買ってください」と叫ぶのか

こんにちは、杉崎(@sugizaki_web)です。

世の中では、若者の政治離れや低投票率が嘆かれていますが、これほどピントのズレた議論はありません。

ビジネスの世界で、魅力のない商品が売れないことを「客の感性が低い」と批判しますか?しませんよね。そんな企業があれば市場から締め出されるに決まってる。

売れないのは、製品がガラクタであるか、価値が正しく伝わっていないからで、つまり提供側の「マーケティングの敗北」でしかありません。

政治も似たようなところがあって、有権者が一票を投じるという行為は、自分の貴重な時間を削り、未来を託すという極めて重い投資です。

それなのに、私たち政治家は、その投資に見合うだけのリターンを、彼らが納得できる言葉で提示できているか、という話ですよ。

昭和のまま止まった慣習、不透明なプロセス、実感を伴わない精神論。これらを並べて「さぁ買ってください(投票してください)!」とマイクで延々と語るのは、ちょっと違うと思うんですよね。

いやまずは情報を出してくださいよと、そういうことです。

議員しっかりしろ

「投票に行きたくなるように、議員がしっかりしろ」。この言葉を、自戒を込めて叫びたいですよ。

有権者に「清き一票」を乞うのではなく、私たちが「選ぶ価値のある選択肢」にならなきゃなりません。

地方議員は、住民という株主から町の経営を託された監視・執行役です。

プロならば、精神論ではなく結果で語るべきです。

地方政治において議員が示すべき結果とは単に「〇〇の予算を通しました」「〇〇を要望しました」という、行政の追認報告やアリバイ作りのようなアピールではありません。

住民という株主に対して、町の課題をどう分析し、どんなリターン(未来の価値)を生み出すために、議会でどのような議論と決断を行ったのか。

その不透明になりがちなプロセスを、誰もが理解できる言葉にして届けることなのではないでしょうか。

今の時代、情報は待っていても届きません。

これだけツールが普及しているのに、議会の発信が「難解な広報紙をポストに入れて終わり」「専門用語が並んだ議事録をネットに載せて終わり」では、誰も見向きもしないでしょう。

それはビジネスで言えば、顧客へのアプローチを完全に放棄しているのと同じです。

「なぜこの政策が必要なのか」「私たちの生活はどう良くなるのか」

有権者が自分の日常と結びつけてイメージできるよう、言葉を尽くし、伝わる形にデザインして発信する。

そこまで徹底して初めて、投票を検討してもらうための土俵に立てるのだと思います。

独立心をもって事にあたる

さらに言えば、私たち議員自身が保身を捨てなければ、有権者の心は決して動きません。

議員というポジションや報酬に依存し、「次の選挙で落ちたら生活が成り立たない」と怯えるようでは、周囲の顔色をうかがい、古い慣習に迎合するだけの「魅力のない商品」に成り下がる。

自立した個人として自らの足で立ち、しがらみに縛られずに、信念に基づいて正しいことを正しいと言う。

批判を恐れず、地域にとって本当に必要な提案をする。そうした覚悟を持った独立性と経営感覚こそが、これからの地方政治には不可欠です。

例えば「子育てや教育こそが最大の経済対策である」というビジョンも、ただの耳障りの良いキャッチフレーズで終わらせてはいけません。

それが将来の地域にどれほどの活力をもたらすのか。その明確な道筋を、根拠と情熱をもってプレゼンテーションし続ける必要があるってことですね。

ただ情報を垂れ流すのではなく、聞いた人の心に希望を生み、行動を促すような発信でなければプロの仕事とは言えません。

「誰も政治に興味を持たない」と議員自身が嘆く暇があるなら、まずは自らの発信と商品価値を見直す。議会のブラックボックスを壊し、開かれた場にする。決して有権者のせいにはしない。

投票率の低さは、すべて提供側である私たち議員の力不足であり、怠慢です。

住民が「この町には投資する価値がある」とワクワクし、自ら投票所に足を運びたくなる。そんな魅力的な選択肢となるべく、私はこれからも結果と発信にこだわり抜きます。

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