こんにちは、杉崎(@sugizaki_web)です。
世の中では、若者の政治離れや低投票率が嘆かれていますが、これほどピントのズレた議論はありません。
ビジネスの世界で、魅力のない商品が売れないことを「客の感性が低い」と批判しますか?しませんよね。そんな企業があれば市場から締め出されるに決まってる。
売れないのは、製品がガラクタであるか、価値が正しく伝わっていないからで、つまり提供側の「マーケティングの敗北」でしかありません。
政治も似たようなところがあって、有権者が一票を投じるという行為は、自分の貴重な時間を削り、未来を託すという極めて重い投資です。
それなのに、私たち政治家は、その投資に見合うだけのリターンを、彼らが納得できる言葉で提示できているか、という話ですよ。
昭和のまま止まった慣習、不透明なプロセス、実感を伴わない精神論。これらを並べて「さぁ買ってください(投票してください)!」とマイクで延々と語るのは、ちょっと違うと思うんですよね。
いやまずは情報を出してくださいよと、そういうことです。
若者の政治離れなんて言われてますけど、あれは嘘。 正しくは、政治が若者から離れている、です。投票率が低いのは、有権者のせいじゃない。 私たち議員が、彼らの貴重な時間を割いてまで『この人に託したい』と思えるほどのワクワクするような未来やベネフィットを提示できていないからだ。…
— 杉崎能久|長野原町議会議員 (@sugizaki_web) February 13, 2026
議員しっかりしろ
「投票に行きたくなるように、議員がしっかりしろ」。この言葉を、自戒を込めて叫びたいですよ。
有権者に「清き一票」を乞うのではなく、私たちが「選ぶ価値のある選択肢」にならなきゃなりません。
地方議員は、住民という株主から町の経営を託された監視・執行役です。
プロならば、精神論ではなく結果で語るべきです。
地方政治において議員が示すべき結果とは単に「〇〇の予算を通しました」「〇〇を要望しました」という、行政の追認報告やアリバイ作りのようなアピールではありません。
住民という株主に対して、町の課題をどう分析し、どんなリターン(未来の価値)を生み出すために、議会でどのような議論と決断を行ったのか。
その不透明になりがちなプロセスを、誰もが理解できる言葉にして届けることなのではないでしょうか。
今の時代、情報は待っていても届きません。
これだけツールが普及しているのに、議会の発信が「難解な広報紙をポストに入れて終わり」「専門用語が並んだ議事録をネットに載せて終わり」では、誰も見向きもしないでしょう。
それはビジネスで言えば、顧客へのアプローチを完全に放棄しているのと同じです。
「なぜこの政策が必要なのか」「私たちの生活はどう良くなるのか」
有権者が自分の日常と結びつけてイメージできるよう、言葉を尽くし、伝わる形にデザインして発信する。
そこまで徹底して初めて、投票を検討してもらうための土俵に立てるのだと思います。
独立心をもって事にあたる
さらに言えば、私たち議員自身が保身を捨てなければ、有権者の心は決して動きません。
議員というポジションや報酬に依存し、「次の選挙で落ちたら生活が成り立たない」と怯えるようでは、周囲の顔色をうかがい、古い慣習に迎合するだけの「魅力のない商品」に成り下がる。
自立した個人として自らの足で立ち、しがらみに縛られずに、信念に基づいて正しいことを正しいと言う。
批判を恐れず、地域にとって本当に必要な提案をする。そうした覚悟を持った独立性と経営感覚こそが、これからの地方政治には不可欠です。
例えば「子育てや教育こそが最大の経済対策である」というビジョンも、ただの耳障りの良いキャッチフレーズで終わらせてはいけません。
それが将来の地域にどれほどの活力をもたらすのか。その明確な道筋を、根拠と情熱をもってプレゼンテーションし続ける必要があるってことですね。
ただ情報を垂れ流すのではなく、聞いた人の心に希望を生み、行動を促すような発信でなければプロの仕事とは言えません。
「誰も政治に興味を持たない」と議員自身が嘆く暇があるなら、まずは自らの発信と商品価値を見直す。議会のブラックボックスを壊し、開かれた場にする。決して有権者のせいにはしない。
投票率の低さは、すべて提供側である私たち議員の力不足であり、怠慢です。
住民が「この町には投資する価値がある」とワクワクし、自ら投票所に足を運びたくなる。そんな魅力的な選択肢となるべく、私はこれからも結果と発信にこだわり抜きます。




