活動報告

一般質問

6月議会で問う:北軽井沢エリアへの投資〜長野原町が今まさに動くべき理由

6月12日(金)の一般質問で、私は三つのテーマを取り上げます。

「北軽井沢エリアへの投資」「外部委託事業の成果」「子育てと地域コミュニティの充実」

この中で今回特に力を入れて語りたいのが、北軽井沢エリアへの投資です。

北軽井沢とはどんな場所か

まず前提として、北軽井沢エリアのポテンシャルを整理します。

北軽井沢は、群馬県吾妻郡長野原町にある正式な行政区で、軽井沢と草津温泉のちょうど中間に位置する高原リゾートエリアです。

首都圏から約2時間というアクセスの良さに加え、両方の観光圏をつなぐ立地なんですよね。

  • 北軽井沢・嬬恋エリアの年間観光客数:約220万人
  • エリア内の別荘数:約10,000戸
  • 土地取得コスト:軽井沢比で最大20分の1

さらに、周辺の軽井沢には年間約870万人、草津温泉には約400万人の観光客が訪れています。

北軽井沢はその両方への回遊動線上にあるわけで、つまり、1,270万人規模の観光圏の中心に位置するエリアだということです。

なんだかワクワクしませんか?ポテンシャルがかなり高いと思うんですよね。活かさない手はないと考えてます。

土地コストは軽井沢の最大20分の1

北軽井沢の土地単価は坪あたり約1.5〜5万円。

軽井沢本体の平均30万円/坪と比べると、ビジネスにおける投資コストは大幅に低く抑えられます。

これは単なる安さではなく、同等のビジネスチャンスを、圧倒的に低いリスクで取りに行けるということを意味します。

北軽井沢 軽井沢本体
土地単価 1.5〜5万円/坪 約30万円/坪
建築規制 用途地域区分未指定・大型建築も可能 厳格な景観・建築規制あり

北軽井沢は、いわゆる「軽井沢ルール」の適用外です。

景観条例や建築規制が軽井沢本体ほど厳格ではなく、グランピングや大型リゾート施設といった新しい業態にも対応しやすい環境が整っています。

民間の先行投資が始まっている

すでに北軽井沢エリアのポテンシャルに気付き始めた国内外の有力企業は、動き始めています。

例えば、NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA。

ZOZOグループ出身の起業家が全国の候補地の中から北軽井沢を選んで2024年4月に開業。14万坪の森の中に全棟サウナ完備の高級施設を展開し、売り切れが続出しています。

もうひとつ、ANAホリデイ・インリゾート軽井沢もそうですね。

英国IHGホテルズ&リゾーツが鹿島建設と組み、標高1,300mに客室100室・コテージ・ゴルフ場を備えた施設を2025年9月に開業。

世界1億人の会員基盤を持つブランドが、北軽井沢を選んだという事実は重い。

民間の目利きが「北軽井沢でビジネスを張る」と判断した地域なわけです。

ですが、地元の行政はそこまで着目してないんですよね。それは住んでいればよく分かります。

なぜ民間投資が入っているのに、行政がそこまで肩入れをしないのか。今後どう向き合っていくのか、これが一般質問の核心です。

2029年「上信自動車道」が全線開通する

さらにいうと、上信自動車道の整備計画もあり、車での交通アクセスも抜群に良くなるんです。

  • 現在:金井IC〜箱島IC、厚田IC〜与喜屋IC間など、多くの区間がすでに開通済み
  • 2025年度:渋川西バイパス区間(関越道渋川伊香保ICから約5km)開通予定
  • 2029年度:群馬県内全線(総延長約84km)が嬬恋村まで開通予定。関越道〜草津温泉の所要時間が約29分短縮

無料の高規格道路として整備されるこの道が開通すれば、首都圏からの所要時間は大幅に短縮されます。

さらに長野県上田市方面への延伸も計画されており、長野・群馬にまたがる新たな広域経済圏の形成が視野に入ります。

道路インフラというのは、一度整備されると数十年単位でエリアの経済を規定します。

2029年の全線開通を見越した「先手の投資」ができるか否かが、長野原町の今後10年を左右すると私は考えています。道が通ってから動いても、遅いんですよね。

移住者が増えている——しかし課題もある

北軽井沢地区では、周辺地域が人口減少傾向にある中で、人口増加という特異な状況が続いています。

転入者の内訳を見ると、県外・外国からの転入が110人に対し、県内転入は18人。外から選ばれているエリアだということがわかります。

30〜40代の働き盛り世代が移住の中心層であり、テレワーク・ワーケーション需要とも連動しています。

長野原町は移住支援金(2人以上世帯で最大100万円)や空き家バンク制度も整備しており、受け入れ体制の基盤はある。

問題は、この流れをさらに加速させる「次の一手」を、行政が戦略的に打てているかどうかです。

現時点で私が見ている限り、それはありません。

議会で問うのは、この一点

民間が動き、インフラが整備され、移住者が増えている——このタイミングで私が議会で問いたいのは、シンプルに言えばこういうことです。

「長野原町は、北軽井沢エリアの将来像をどう描いているか。そして、その絵に見合った公的投資の優先順位付けができているか。」

投資の是非を問うのではありません。

観光振興・移住促進・インフラ対応という三つの文脈を一体的に捉えた上で、優先順位と具体的な取り組みについて、執行部の考えを引き出したいと思っています。

北軽井沢はすでに、注目されているエリアです。

あとは地元行政が、その波に乗る意志と仕組みを持てるかどうか。

議会という公の場で、この問いを立てることが、大袈裟かもしれませんが町が豊かになるかの分水嶺だと思います。

なお6月12日の一般質問では、このほかに「外部委託事業の成果について」「子育てと地域コミュニティの充実について」も取り上げます。

いずれも、限られた公的資源をどう使うかという共通の問いにつながるテーマです。


6月議会 報告会のご案内

6月23日(火)9:30より、北軽井沢住民センターにて6月議会の報告会を開催します。

今回の質問に対する執行部の答弁も含め、詳しくお伝えしますのでお時間のある方はぜひお越しください。

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