こんにちは、杉崎(@sugizaki_web)です。
政治家になってつくづく思いますが、多くの議員やその候補者は当選という栄冠を掴み取るために、言葉や行動に細心の注意を払い、笑顔のポスターを貼り付け、街頭で声を枯らします。
すべては当選するためです。当選しないと政治家として活躍できないわけですから、そりゃ必死になります。
ホームページを作り、ブログを書き、インスタを更新し、フェイスブックで活動報告をする。なぜそんなことをするのかと言うと、次の選挙もそのまた次の選挙も勝ち続けるためです。
でも、私の発信する目的はちょっと違っていて。もちろん選挙には当選したいと思ってますよ。
ただ同時に「落選してもいい」とも思っています。強がりでのなんでもなく。別に落ちたって構やしないんです。
自分以外の別の誰かが、私と同じ考えを持つ人が政治家になったらそれでいい。
だって、本来、政治とは「社会をどう良くするか」という思想の具現化ですよね。
だとするならば、その思想を実現する主体は、必ずしも「自分自身」である必要はないですから。
自分が政治家というプレイヤーとしてピッチに立ち続けることよりも、自分の考えに共鳴し、同じ志を持つ分身のような存在を社会に増殖させていくこと。これこそが、私が発信している理由です。
個人の限界を超越する思想のレバレッジ
一人の人間が政治家として活動できる時間と範囲には、物理的な限界がありますよね。
どんなに有能な議員であっても、一日は24時間しかなく、身体は一つしかありません。
隣の自治体に住む人から『お宅の町はいいね、うちの町の議員はろくに動いてくれないよ。もう何十年も同じ人間が議員をやっていて、町は衰退していくばかりだよ』と言われたとて、どうすることもできない。
ですが、発信をすることで「どうにかできる」かもしれないんですよ。
発信とは、何かといえば自分の分身を作る行為です。
ブログやSNS、あるいは街頭で語る「理想の町の姿」や「教育の在り方」が、誰か一人の心に深く刺さり、その人が「あなたの言う通りだ、自分が立ち上がらなきゃいけない」と政治家になろうと決意する可能性があるわけです。
その瞬間、あなたの分身が誕生することになる。
投資の世界でいうところのレバレッジと同じですね。
自分一人で一馬力の仕事をするのではなく、自分の思想をインストールした分身を10人、100人と増やしていく。
そうすれば、たとえ全国どこにいようと、自分が落選しようと、その考えからインスピレーションを受けた人たちが議会や行政で動き続ける限り、自分自身が間接的に日本中に行き渡ることになる。
自分一人が権力にしがみつくよりも、遥かに広範で永続的な影響力を社会に与えることができる、ということですね。
当選からの解放
「自分が勝つため」に発信をする人の言葉には、独特の濁りが生じると私は思います。
常に「これを言ったら票が減るのではないか」「この層を怒らせてはいけない」という計算が、無意識のうちにブレーキをかけるからです。
アンケート調査によれば、政治家がSNSで発信する内容に対して、有権者の大多数が「建前ばかりで本音が見えない」と感じているという傾向があります。
忖度と妥協で塗り固められた言葉は、誰の心も動かしません。動くわけがない。
一方「自分が政治家である必要はない。誰かが自分の代わりに実現してくれればいい」というスタンスに立つと、言葉は驚くほど自由になる。嫌われることを恐れず、本質的な課題に切り込むことができるようになります。
利己的な欲求からの脱却こそが、発信に圧倒的な純度と説得力をもたらすのではないでしょうか。
地元の利権団体に対して耳の痛い正論を吐くことは、選挙戦略としてはNG行為。ですが誰も口に出せなかったことを言葉にしたとき、地域に閉塞感を感じていた誰かが「この人こそが本物だ」と覚醒するきっかけになるかもしれないじゃないですか。
自分の椅子を守るための保身を捨てた時、政治家の言葉は初めて、他者の魂を揺さぶるんだと思います。
分身が織りなす共鳴のネットワーク
これからの時代の政治は、一人のカリスマが民衆を率いるトップダウン型から、共通の価値観で繋がる分散型自律組織(DAO的な発想)へとシフトしていくでしょう。
あなたが発信し続けることで生まれる分身たちが、必ずしも政治家という職業に就くとは限りません。
ある人は起業家として社会課題を解決し、ある人は良き親として次世代を育て、そしてある人が意を決して議会へと乗り込む。
情報発信は単なる文字の羅列ではなく、社会に共鳴の波紋を広げるための初動なんですよ。
自分の考えが他者の血肉となり、その人がまた別の誰かに影響を与えていく。この連鎖こそが、これからの新しい民主主義を作っていく(もしくはアップデートする)はずです。
別に自分が政治家にならなくても、政治家で居続けなくてもいいじゃないですか。
あなたの発信に影響を受けた人が世の中に出て、おかしなところはおかしいと言い、正すべきところは正していく。それでいいんです。
政治家としての地位に固執することなく、常に新しい世代へのバトンタッチを見据えて行動する。社会をより良くするための種を撒き続ける。
自分のためじゃない、社会全体のために政治家は発信しなければならんのですよ。
と言うわけで、政治家の皆さん5年後、10年後の未来のために今日も明日も発信していきましょう!






