こんにちは、杉崎(@sugizaki_web)です。
2026年2月8日衆議院議員選挙があり、SNSが大いに賑わいました。
結果として自民党が圧勝したという結果に終わりまして、多くの人はそれらを見て、喜んだり、怒りを覚えたり、嘆いたり、あるいは政治に対して諦めを感じたりしたと思います。
ですが、国会での白熱した議論が、明日のあなたの生活を劇的かつ直接的に変えることは稀ですよね。
一方、地方政治は違います。
家の前の道路の舗装状態、子どもが通う学校の設備や教育水準、いざという時に駆け込める医療機関の有無、そして何より「この町に住み続けたい」と思えるかどうかの環境整備、その全てに地方政治は関わっていますから。
にも関わらず、地方政治にスポットライトが当たることは少ない。自分が住んでいる自治体の首長や議員のことを知らないという人は多いのではないでしょうか?
地方政治(議会)は、あなたが支払った税金を、町のどの課題に、どれだけの割合で投入するかを決める、極めてシビアなポートフォリオ管理の場です。
今の生活水準を更に上げ、未来に向けて発展させるのか。限られた予算を教育インフラに回すのか、高齢者福祉に回すのか、それともハコモノ建設に回すのか。
この予算配分の決定権を完全に握っているのが、あなたの住む町のトップと地方議員なんですね。
ですので、首長や議員が誰で何をしようとしているのかを把握しておいた方がいいんですよ。無関心は良くない、ということですね。
高齢の議員が多ければ、高齢者にとって住みやすい町に。子育て世代の議員が多ければ、子育て世代にとって最適な町になりやすいのです。
それなのに「政治のことはよくわからない」と一括りにしてしまうのは、自分の生活基盤が崩壊していくのを、ただ黙って見過ごしているのと同じことなのかもしれません。
あなたの町の経営陣は機能していますか?
あなたの住む町を、ひとつの株式会社だと仮定してみてください。あなたはそこに税金という形で出資している株主です。
そう考えたとき、町のトップである首長は「代表取締役CEO」であり、議会に座る議員たちは「取締役会」のメンバーということになります。
この経営陣が、あなたの町の「住みやすさ」を完全にコントロールしているということです。
CEO(首長)は、明確なビジョンを持ち、町が抱える課題を正確に分析し、どの分野に予算を投下すれば最大の費用対効果が得られるか、そしてその政策の魅力をどう住民に伝えるかを熟知しているはずです。
ですが、人間ですから当然間違うこともありますし、時代錯誤な暴走をしようとすることもある。そんな時に、CEOを監視し、時に軌道修正を迫るのが、議(取締役会)」の最大の役割です。
さて、あなたの町の取締役会は、一体どのようなメンバーで構成されているでしょうか?
ぜひ一度、自治体のホームページなどで議員の顔ぶれや年齢層、経歴をチェックしてみてください。
もし、議会がビジネスの第一線から退いて久しい特定の年齢層だけで占められていたり、現代のテクノロジーや働き方の変化、情報発信の重要性を理解していない人たちばかりだとしたら、その町がアナクロニズムな経営判断を下すリスクは高くなるでしょう。
本来、政治家にはバリバリ稼ぐビジネスセンスや、経営者としての独立した思考が不可欠です。
議員という立場や報酬に依存し、ただ波風を立てずに任期を過ごそうとする人たちばかりでは、町の健全な発展は残念ながら望めません。
多様な年代、特に現役世代の感覚を持ち、自立した経済基盤と鋭い経営感覚を持った人間が議会にどれだけ存在しているか。
その人数の多寡と年齢層のバランスこそが、町の未来の成長可能性を測る、正確なバロメーターになります。
地方政治を無視するリスク
「政治(議員)なんて誰がやっても同じだろう」という冷笑主義は、一見賢そうに見えて、これは単なる思考停止です。
あなたの生活の質だったり、子どもたちの未来が、彼らの決断に委ねられている以上、地方政治から目を背けることは、人生に対するリスクマネジメントを放棄していると言ってもいい。
国政よりはるかに身近で、あなたの声が直接届く可能性が高いのが地方政治ですから。
ですので、まずはあなたの町の「次の選挙がいつあるのか」を確認してみてください。
次に、現在の首長が町をどのような方向へ導こうとしているのか、その所信表明や長期計画をぜひ読んでみてください(「自治体名+総合計画」とググれば出てくるはずです)。
さらに、現在何人の議員がいて、彼らが議会でどのような発言をしているのか、広報誌や議事録をサラッとでいいので眺めてみてください。
住民のリアルな課題や問題に対して、実効性のある解決策を提示しているのか。それとも、揚げ足取りや、旧態依然とした議論に終始しているのかが分かると思います。
あなたの町を形作っているのは、見えない巨大な権力などではなく、あなたのすぐ近所に住む数十人の意思決定者たちです。
その事実を理解して頂き、彼らの動きを監視し、時に自らの意思を突きつけることが何よりも大事になってきます。
選挙のタイミングを知り、首長や議員をチェックすることは、ただの意識の高い政治参加などではなく、あなた自身の生活を守り抜くための防衛策ですから。
投資してリターンを求めるのは当たり前の話
地方議員は、ボランティアでも名誉職でもありません。株主であるあなたは、彼らの経営手腕に対して、もっとシビアにリターンを求めていいと僕は考えています。
地方自治におけるリターンとは当然、手元に入ってくる現金配当のことではありません。
それは、あなたやあなたの家族が日々実感できる生活の質の向上そのものです。
たとえば、あなたが子育て世代であれば「この町で子どもを育てやすいか」が最大のリターンになりますよね。
・教育の選択肢や質は保たれているか
・共働きでも行き詰まらないサポート体制はあるか
・親が直面しているリアルな負担を軽減する実効性のある策があるか
これらが実現されて初めて「税金に対するリターンがあった」と言えるのです。
もし、あなたが納めた税金が、そうした「いま直面している生活の課題解決」に使われず、誰も利用しないような施設の維持費や、旧態依然としたイベントの補助金に消え続けているとしたら、それは投資の失敗です。
株主として、経営陣(首長や議員)の能力に見切りをつけ、厳しくNOを突きつけるべき事態と言えます。
「税金を払っているのだから文句を言う」というクレーマー視点ではなく、「地域の出資者として、妥当なリターン(住みやすさ)を要求する」という、真っ当な権利をぜひ行使して欲しいと思います。
首長や議員が議会で何を議論し、どう予算を配分したのか。その結果、あなたの生活は1年前と比べてどう良くなったのか。
このシビアな視点を持つ住民が一人、また一人と増えるだけで、地方議会は確実に緊張感を取り戻し、予定調和の「なあなあの場」ではなくなります。
あなたが納めている税金は、あなたの町を良くするための投資資金です。
その運用を任せるに足る人物が、今日議会に座っているのか。ぜひ、厳しい目で、あなたの町の政治を採点してみてください。






