こんにちは、杉崎(@sugizaki_web)です。
先日、地元の町長選挙がありまして、選挙戦になったのは実に12年ぶりで町がそこそこ盛り上がって、ちょっとしたお祭り騒ぎでした。
候補者は3人いたんです。
でも私のところに直接会いに来たのは1人だけ(Aさんとしておきます)で、把握してる限りSNSをちゃんと更新してたのもAさんだけ。「選挙期間中、この日はここにいます」ってスケジュール公開してたのも、Aさん。
外に出れば何度もAさんを見る。SNS開いたらそこにもいる。すると、気づいたら目で追ってしまうんですよね。見てしまうんですよ、自然と。
そして迎えた投開票日。当選してたのは、Aさんでした。
自分を届ける努力をしている人が、選ばれるのかなと改めて思ったわけですよ。
歴史を振り返っても「届けた人」が勝ってる
少し調べてみましたが、届ける努力をしている人が勝つのは昔から変わらないようで、たとえば半世紀以上前のアメリカ大統領選。
1960年のケネディvsニクソンの選挙、ご存じですか?
初めてテレビ討論が導入された選挙なんですが、テレビで観た人の多くはケネディが勝ったと感じ、ラジオで聴いてた人はニクソンが勝ったと思ってたらしいです。
理由は「画面に映えたから」とか「若々しく見えたから」とか言われてますが、要はより多くの人の視界に、より強く入り込んだ人が勝ったわけです。
中身より前に、まず「見えた」かどうかが勝負を分けたと言ってもいいですね。
もっと身近な話をすると、スターバックスが日本に上陸したとき(1996年)、当時すでにドトールとか老舗の喫茶店がたくさんあったじゃないですか。
味だけで言ったら、老舗に負けてたかもしれない。でもスタバは都市の一等地に次々と出店して、とにかく「目に入る場所」に居続けた。結果、気づいたら2020年の店舗数は1,520で、日本の市場シェアで1位になってます。
「いいものを作れば売れる」って、半分本当で半分ウソだなと思いますね。
選挙を制したのはシンプルで圧倒的な行動量
話を戻します。
今回長野原町長選挙で当選した候補者が、特別カリスマだったかというと別にそうじゃありません。
ただ、誰よりも「票を取りにいく姿勢」が見えたんだと思います。
直接会いに来る。毎日SNSを更新する。「今日はここにいます」って発信し続ける。端的に言えばそれだけです。
もちろん大変な努力をされてるでしょうけど、シンプルに言えば行動し続けたということ。
行動が、信頼(投票行動の促進)を作り上げていたんですよね。
人は、何度も目にしたものを「信頼できる」と感じるように脳ができているので、初めて見たものより、何度か見たもののほうが安心する、という話を聞いたことがあるかも知れません。選挙もその例外じゃない。
「あそこにもいる、ここにもいる」と、何度も見かける、何度も想いに触れるの積み重ねが、気付かず信頼を作っていたんだと思うんです。
むずかしい話じゃなくて、どれだけ相手の視界に入り続けられるか、ポイントはここなんじゃないかと。
届けようとしない限り、届かない
商品がどれだけ優れてても、候補者がどれだけいい政策を持ってても、人の目に触れなければ選ばれません。
例えばAppleって広告にめちゃくちゃお金かけてるじゃないですか。
iPhoneが出た2007年、スティーブ・ジョブズは発表前から何ヶ月もかけてメディアに情報をちょっとずつリークして、世間の期待をじわじわ高めていきましたよね。
製品が完成してから「さあ売ります」じゃなくて、売る前からずっと私たちの視界に入り続けた。結果、発売日に行列ができたわけです。

ビジネスも政治も構造はまったく同じだと思うんですよ。
お客さんが「これ買おう、いいな」と思う瞬間に、自分のことを思い出してもらえるかどうか。
それは、日々どれだけ視界に入り続けてきたか、脳内をジャックできたか積み重ねなんですよね。
今回の町長選挙を振り返って、改めて「自分はSNSを開いたとき、そこにいるのかな?」と考えるきっかけになりました。
お客さんの視界に居続けているかなと。見てもらわないと何も始まりませんから。
必死な人って分かりますし、逆に、必死じゃない人のこともなんとなく分かるじゃないですか。
SNSの更新が週に数回で内容も薄かったりすると、「あ、この人そんなに本気じゃないんだな」と、受け取る側にはなんとなく届いてしまう。
今回の選挙で、それが理解できました。
届けようとした量が、最後に結果になって出てくる。繰り返しになりますが、選挙もビジネスも同じ。
「必死な人を、人は応援したくなる」昔も今も変わらない、人間の本質・本能ですよね。
あなたの価値観や想い、ちゃんと相手に届けられてますか?







